抗菌剤の感受性判定検査―新しいbecSCREEN 検査内容のご案内
2014/06/20
平成26年7月1日より
新しいbecSCREEN検査サービスを下記のとおり開始いたします。
細菌感染症は単独の細菌で成立することは少なく、
その80％がバイオフィルムを形成しています。
そのため、従来のin vitroの感受性試験では、有効な抗菌剤の選択が困難です。
becSCREENは、バイオフィルムに対する抗菌剤の感受性を検査するため、
in vivoに近い検査系です。
記
この検査の新しい内容
〇抗菌剤を組み合わせた検査
難治性、再発性の細菌感染症は単独の抗菌剤での根治が困難なことがあります。
グラム陽性菌、陰性菌パネルで複数の抗菌薬に対して感受性を検査します。
〇動物用に使用されている複数の抗菌剤を選択
抗菌剤使用に関して十分な公衆衛生に基づいた配慮が獣医師に求められています。
米国で動物用に使用されている抗菌剤を選択し、人用新規抗菌剤は採用しておりません。
☆新しい検査の意義
近年、抗菌剤への抵抗性を示す菌の出現が多く見られ、
新規抗菌剤の使用頻度が増加しており、公衆衛生上、動物用抗菌剤の使用を促します。
培養分離された細菌を同定し、感受性試験の基本であるグラム陽性、グラム陰性菌に対するパネルで検査を実施します。通常の感受性試験も同時に報告します。
〇グラム陽性パネルまたはグラム陰性パネル・・・病院価格についてはお問い合わせください。
（但し、グラム陽性菌、グラム陰性菌の両方が検出された場合は、確認の上両方を検査します。費用は、倍額となります。）
〇培養によって菌が検出されなかった場合・・・病院価格についてはお問い合わせください。
注意事項
〇検査用スワブは、感染性物質の輸出となるため、先生の姓名の自署が必須となります。記載がない場合、日数、再送などの実費費用を申し受けますので十分ご注意ください。
※詳細および依頼書ダウンロードなどは、ホームページ
http//www.slj.co.jp
をご覧ください。
※専用スワブのご用意があります。ご要望により、病院宛送付いたしますので
お問い合わせください。
