LipoTESTデータ集計/解析発表の報告
2015/11/24
LipoTESTデータ集計/解析発表の報告
11月20日に栃木県総合文化センターで開催された
関東畜産学会第70回大会で、明治大学・農学部の学生3人が
犬のリポプロテイン分画集計解析の結果を研究発表しました。
その陰での集計努力を知るだけに感慨ひとしおです。
それぞれの成果が臨床現場で役立つことを願ってやみません。
ポスター発表1題
■国内動物病院におけるリポプロテインコレステロール及び中性脂肪値と
犬の属性の関連
○大高裕佳1・安田英巳2・纐纈雄三1
(1明治大学・農学部2スペクトラム ラボ ジャパン 株式会社)
☞7~10歳の犬および特有の犬種:ミニチュア・シュナウザー、シェットランド・シープドッグ及びチワワのリポプロテインの値が高くなりやすかった。
口頭発表2題
■国内動物病院における糖尿病の犬の属性とリポプロテインコレステロール及び中性脂肪値の特徴
○松本華莉奈1・安田英巳2・纐纈雄三1
(1明治大学・農学部2スペクトラム ラボ ジャパン 株式会社)
☞糖尿病である犬の特徴としてCM-CHL値、VLDL-CHL値、LDL-CHL値、VLDL-TG値が高い。
家族や獣医師はこれらの特徴を持つ犬に注意を払う必要がある。
また糖尿病である犬とそうでない犬で、脂質代謝の相関が異なることから、
糖尿病である犬は、何らかの脂質代謝異常を生じている可能性がある。
■国内動物病院における肥満の犬に関連する属性とリポプロテインコレステロール及び中性脂肪値
○佐藤友亮1・安田英巳2・纐纈雄三1
(1明治大学・農学部2スペクトラム ラボ ジャパン 株式会社)
☞家族や獣医師は、8~10歳の犬および、チワワやミニチュア・ダックスフンドにおいて肥満にならない様に特に管理していく必要がある。
また、肥満と理想体重でリポプロテイン4分画のCHL及びTG値の相関が異なることから肥満の犬は脂質代謝に異常がある可能性がある。